人と地球環境のために、より快適な空間を

「日新設備株式会社」は、空気調和設備や給排水衛生設備などの施工管理企業で、東京本社を中核に、仙台支店をはじめ東北・関東圏合わせ、６つの営業所を配置しています。宮城県内では「北上川ダム総合管理事務所」や「仙台市立病院」などの施工実績があり、堅実な企業として周知されてきました。その技術力を見込まれ、全国のさまざまな行政や福祉、教育・文化施設から民間施設などに関わり、幅広く活躍しています。

未来に誇る建物を
「私たちの仕事の対象としてきたものは、建物にとって体の循環器のような部分です。例えば冷暖房や水、電気が使えない建物はただの箱にすぎませんからね。この循環部分が稼働してこそ、はじめて家やオフィスビルとして機能します」と話す取締役支店長の山家吉治（やんべよしじ）さん。建物の用途に合わせ施工を変えることで、お客さまに快適な空間を提供できると加えます。「50年、100年先も残る建物です。地図に表記される建物をつくることに携わることができるのは、私たちの誇りです」と話します。
現在、日新設備では人はもちろん、地球環境にも「より快適な空間」を目指し、高度精密を意識し再生可能エネルギーを使った技術の開発を進めています。


本町で感じる時の流れ
本町に支店ができたのは昭和21年。なんと本町を見続けて70年余りです。「長い間、ここにいるからこそ見えてくるものがある」と山家さん。「当時はビルがそれほど建っていなかったので、本町から泉ヶ岳が見えるほど見通しがよかったんです。以前は、町内の方々と納涼祭を開催するなど、地域ぐるみのお付き合いがありました。今は新たなお店がたくさん増えて賑やかな印象になりました。近ごろでは飲食店が増え、お昼ご飯に困らないのは有難いですね」とにっこり。
この本町で、ビルやダム、再生可能エネルギーに取り組み具現化している企業があるって、頼もしいですね。

東北とフランスをつなぐ架け橋

東北唯一が、ここ本町に。
「仙台日仏協会 アリアンス・フランセーズ」は、東北で唯一のフランス政府公認フランス語学校・文化センターです。現代のフランスに関係する情報発信、フランス政府公認の翻訳センターや、フランス国民教育省認定のフランス語検定試験センターを担っています。また、「フランス革命記念日パーティー」「ボジョレーパーティー」などの文化イベントや、来日したアーティストの通訳など幅広い活動も行っています。
「フランス語の教室は、一人ひとりのレベルに合わせたレッスンなので、気軽に参加して欲しいです」と話すのは院長のグレゴリ・デュメンさん。 「フランス語は難しいと思われがちですが、ルールを覚えると思いの外簡単です。料理の単語にもフランス語が使われていることが多いので、料理とフランス語を一石二鳥で覚えることもできますよ」と、フランスの魅力をたくさん話してくれました。



にぎわいのある街、本町２丁目
仙台に来て5年目になるグレゴリさんは「本町は、たくさんのイベントが開催されていて、にぎわいのある街です。街灯のデザインが少しフランスと似ていますね」と本町の印象を話します。なかでもお気に入りの場所は、錦町公園。「広場のような公園が多い中で、錦町公園は木や花などの自然を感じることができます。特に桜の咲く春が好きで、アリアンス・フランセーズではお花見イベントも開催しています。子ども連れの家族や休み時間のOLさんなど、いつでも人が集まってくる素敵な場所です」とにっこり。
「本町はさまざまなショップがありますが、ご飯も美味しいです。買い物だけじゃなく、食事をしに立寄るのも良いかもしれませんね」と話していました。

人との繋がり、広がる輪

「株式会社　関・空間設計」は、宮城県を中心に東北6県で文化施設・商業施設・学校・住宅などの設計を行う企業です。「二本松市城山市民プール」や「泉ヶ岳自然ふれあい館」など、携わったプロジェクトで数多くの賞を受賞。手掛けた建物は、さまざまな建築雑誌にも掲載されています。取締役設計監理部長の江田紳輔さんは、インターンシップの受け入れや卒業設計の審査員なども積極的に関わっています。

人を幸せにする設計
「その土地の歴史や風土・文化や人など、土地固有の精神を継承し、共感を呼ぶ建築を育み社会貢献することが私たちの役割と考えており、“Spilit of Place（スピリット・オブ・プレイス）”という基本理念の言葉を大切にしています」と話す江田さん。景観だけでなく、居心地や空間づくりも大切にし、何度も利用したくなるような設計を心掛けているそうです。「設計はサービス業だと思っています。お客さまに喜んでいただけると、その方が次のお客さまを紹介してくれるという良いサイクルができます。触手を広げるように人との繋がりを大切にしています」。

繋がる人の輪
当初は本町のイメージを「交通の便が良く活気を感じる街」と捉えていた江田さん。移転して8年間でさらに感じた本町の印象は、お店間の団結力でした。夏祭りなどのイベントを盛り上げ、積極的に楽しいまちづくりをしていると感じたそうです。「ここで仕事をする方も住まう方も、上手く連繫するサイクルが構築された素敵な街です。ぜひ多くの方に足を運んでほしい」と話していました。

商店の活性化の手伝いを下支え

理想の環境下で幅を広げていく事業
ソフトウェア開発やインターネット関連事業を主な業務に、デザイン制作、クラフト品の販売も行う、「株式会社ナナイロ」。「本町2丁目はIT系の企業が多いオフィス街で、私もこの街に会社を持ちたいと思っていました。駅や商店が近く、利便性が良いことも本町を選んだ理由の一つです。街全体が整備され、きれいな印象もありますね」と代表取締役社長の中嶋竜大さんは話します。
2012年にはクラフト品のオンラインショップ「STARRY（スターリー）」を立ち上げ、職人さんの手づくりの「こけし」や「堤人形」、「雄勝石皿」などを販売。地元のイラストレーターさんとコラボをした、オリジナルデザインの工芸品もあるそうです。他にも海外直輸入のペットグッズや雑貨など、1,000点ほどの豊富なラインナップが揃います。2017年には仙台市青葉区大町に実店舗がオープン。ネット販売だけでなく、実際に商品を手に取り、ショッピングができるようになりました。

本町2丁目は、一生ものに出逢える街
家具やインテリアは、大量消費型ではなく一つ一つ丁寧につくられた“本物”を永く使うことが大切だと考える中嶋さん。丁寧に仕上げられた手づくり品が並ぶ「STARRY（スターリー）」の品揃えにも、そんな思いが込められています。
「小さなお店でも、本物を扱う専門店が並ぶ本町2丁目。“いつまでも大切にしたいもの”を探したい方には、ぴったりの商店街だと思います。間接的にはなりますが、私たちは、そういった商店をITで支える存在になりたいです」と街に対する思いを語っていました。